スキーやスノーボードなどの定番のウィンタースポーツとはひと味違った冬の遊びとして、最近人気急上昇中のスノーシュー。難しい技術は不要で、冬の森を気軽に歩くことで、この季節にしか見られない自然の表情を楽しむというものだそう。スキーはちょっと苦手な女子二人も、ここ「なべくら高原・森の家」で初めてトライしてみることにしました。さて、どんなスノートレッキングになることやら……。
今回教えてくれるのは、なべくら高原・森の家スタッフ、玉置健二さん! 白い歯がまぶしい、フレッシュ好青年です。
初めてですか?大丈夫。すぐに慣れますよ!
そもそもスノーシューってどんな道具なんですか?
いわゆる日本の「かんじき」との違いはありますか?
ビンディング
ブーツにスノーシューを装着するための器具。ストラップ式、ラチェット式など、メーカーによって装着方法が異なる
フレーム
スノーシューの骨格となる部分。素材は強度と耐久性の高いアルミニウムや、軽量のカーボンが使われている
クランポン
デッキの裏についている金属の歯。これが爪になり、雪の上でも滑らず、斜面を登るときにも威力を発揮
デッキ
主に硬質プラスチックや強化ナイロンなどが使用されており、雪に沈まないように広い面積を取っている部分
「かんじき」自体は、木や竹で作った円形の「輪っか」を足に取り付けて、雪や泥の中に足が沈まないように使う日本古来の履物で、雪上を歩くものは「輪かんじき」「ワカン」と呼ばれる。スノーシューと違い、かかと部分が固定されるので後方歩行ができ、小回りも効くので雪かきや屋根の雪下ろしなどの作業に最適。コンパクトで軽く携帯性があり、新雪時の急登にも向いているため、本格登山に使われることも多い。円形なので、細長い形状のスノーシューよりもややガニ股になって歩く。
材質はアルミやチタンなどの軽金属で、靴固定部分にはナイロン系や塩化ビニール系のゴムを使用。底面全体に合成布(デッキ部分)が張られているのでかんじきより浮力があり、かかと部分が固定されないので雪から足が抜きやすく、自然な歩行姿勢で歩くことができる。また、一歩踏み込んだ時に、デッキの裏に取り付けてある金属製のクランポンが雪面に食い込むように作られている。最近は、不向きだった急登に対応できるヒールリフター(急斜面の登りでふくらはぎへの負担を軽減する器具)がついた山用のスノーシューも登場し、さまざまな場面で使われている。
スノーシューは「西洋かんじき」とも呼ばれ、かかと部分が固定されないので、輪かんじきより楽に歩行できるんですよ。
輪かんじきは、軽くて小回りが利くので、除雪作業や本格登山に向いているんですね。
3段継ぎの伸縮性のポールなら、使用状況によって使い分けができ、不要な場合は短くしてリュック等に装着しておける。リングや先端のゴムキャップの取り外しが可能な夏冬両用タイプもある。
下着・インナー
かなり汗をかくので、速乾性、吸湿発散性のあるポリエステルの化繊の下着が良い。綿製品は汗をかくと乾きが悪く、体を冷やすので避ける。中間着には登山用速乾性のパンツや化繊フリース、ベストなど、暑くなったら簡単に脱げるものを
手袋
スノーシュー着脱時に作業しやすいものを。歩行中はスキー用のグローブ、休憩中は手を動かしやすい薄手の手袋と、二種類を使い分けるのがおすすめ
スパッツ
雪の侵入を防ぐだけでなく、防寒効果やオーバーパンツの汚れ・傷つきも防げる。森の家ではレンタルも可能
帽子
耳が隠れる帽子、ニット帽が最適。イヤーウォーマーも良い。寒がりの人はネックウォーマーも便利
上着
アウターウェアには防水、耐久性が優れたものを。半日ほどのハイキングなら、スキー・スノーボードウェアなども適するが、1日中歩行する場合は、ゴアテックス(防水透湿性素材)など汗を逃がす素材でできた登山ウェアやレインウェアがおすすめ
ブーツ
防水性、保温性の高い登山靴が最適。ゴム長靴は不向きで、スノーボード用のソフトブーツでも良い
そして、伸縮性のポールがあるとバランスを崩した時や登り下りの時に便利ですよ。
では、早速スノーシューを履いてみましょう
青い点線部分に親指の付け根が来るように履きます。
履く時は左右の置き方に注意。ビンディングの留め具、紐などを足の外側にし、内側には接触するものが何もないように装着する。(図の赤丸部分)歩行時に留め具などを引っ掛けてビンディングが外れたり、転倒しないようにするための配慮。
本当だ?!かかとが浮くんですね!ポールの持ち方はスキーと一緒。ストラップの下から手を通し、ストラップと一緒にグリップを握ります。
では早速、森の家の周辺を歩いてみましょう?!
あ! 何か動物の足跡がある!
あれは、この辺ではよく見られる足跡ですね。
何の動物かわかりますか?
ヒントはこれです。
あ! 危ないですよ!
冬の雪山は、薄く氷が張った池や窪地、小川の上に雪が積もっていることも多く危険です。
必ず土地勘のある人と一緒に行動しましょう。
あ、ここにはヤママユガのマユがありますね。
これも山中ではよく見かけるもののひとつです。
ヤママユガのマユ
わー!きれい!
それじゃあ、あの大きなブナの木の辺りで休憩をしましょう。
スノーシューを履いたまま、円になって歩いて…
それからスノーシューを脱いで、靴で踏み固めると…
雪のテーブルの完成です!
雪が柔らかいともっと深く踏み固まり、掘りごたつのようになるんですよ。
キャンプ用のガスストーブで、コーヒーを淹れてみましょう
はい、どうぞ。
わ?。暖まる?!
では、この辺で輪かんじきの履き心地も試してみますか。
スノーシューより軽くて、これはこれでおもしろい?!
何も履かないと、このくらい雪に沈んでしまうんですね。
最後は「けつぞり」で斜面を滑って帰りましょう。
あー楽しかった!
ほかにはどんなツアーがあるのかな?
山の家、森の家の二つの施設で体験できるスノーシューは、夏には踏み込むことができない森の中を歩いたり、一面の銀世界の大雪原や湖、樹木の冬芽といった冬の自然を楽しむには最適のレジャー。
夜には、満天の星空や月明かりの下を歩くナイトハイクがおすすめですよ!
なべくら高原・森の家
飯山市なべくら高原柄山
TEL. 0269-69-2888 FAX. 0269-69-2288
http://www.nabekura.net/
まだらお高原・山の家
飯山市斑尾高原
TEL. 0269-64-3222 FAX. 0269-64-3959
http://madarao.tv/activities/snowshoe/
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