こんにちは!ぼく「バナ坊」。
飯山の和菓子屋さんで生まれ育った生粋の飯山っ子です。チャームポイントは“見た目に反して甘過ぎないところ”かな♪今日はぼくの仲間たちを一挙にご紹介します。飯山名物の「バナナボート」を覚えてね!
そう、昔のことだけどね。だから和菓子を作りながら一年に一度だけ、クリスマスケーキを焼いていたんだよ。50年ほど前、飯山にはまだ洋菓子店がなかったからね。あるとき、百貨店でロールケーキの実演販売を見てね。クリスマスケーキともう一品、冬にこれならできるかなって始めたのがバナナボートなんだよ。そのロールケーキにはバナナが入っていたんだ。
オムレットの製法で作るお店もあるけど、うちはカステラ型で焼いてスライスしたもので作っているよ。和菓子の合間に作るから、一日100個くらいしかできないけど、ありがたいことにお昼には売り切れてしまうことも多いよ。
10月頃になると常連のお客さんから「もう、売ってる?」と聞かれるので、張り紙で知らせるようにしたんだ。「ばななぼーと」が出ると冬になったな、なくなると春だなって感じる。一年中食べられるのもいいけど、お菓子で季節を感じることを大切にしたいね。
うちは昔からこれだよ。クレープ、スポンジ、生クリームと何層にも重なってバナナを巻いてる。30年以上前だけど、丁稚奉公してたときに教わったんだ。修業先?フランスだよ(笑)。
そうだね、だいたい4月半ばまでかな。生クリームやバナナは、暑いとどうしても痛むものだからね。スキー客によく知られているから、年末年始が一番売れるよ。スキー最盛期の頃はずいぶんたくさん作ったな。
やっぱり洋菓子だからコーヒーか紅茶かな。俺なら焼酎だけどね(笑)
父が3代目、僕で4代目になります。明治時代にひいじいさんが創業した和菓子屋で、ケーキを始めたのは30年くらい前ですかね。僕が小学生の頃、冬の間だけクリスマスケーキやショートケーキを作っていて、そこにバナナボートも並んでいたのを覚えています。
飯山だけ特別だと知ったのは、逆につい最近のことなんです。全国的にショートケーキに並ぶ定番だと、ずっと思っていました。
基本的な手順は、昔と同じです。ただ、生クリームの材料やスポンジの焼き方など、修業した洋菓子店の製法を生かしています。バナナボートの魅力は“シンプル”さ。いつまでも定番のお菓子として楽しんでほしいですね。
初めて見る人は「なんだろう?」ってびっくりするよ。でも、意外と食べられちゃう。最初は半分だけ…なんて思っても、結局一本食べちゃったという話をよく聞くね。
始めたのは昭和50年くらいからだけど、ちょうどいいサイズのアルミ型があってね。それを使って一枚一枚焼くので、一枚ごとに焼き色がつくんだよ。息子は洋菓子の修業もして、また違うこだわりがあるようで、スポンジ型で焼いているよ。
今はそればかりではないけど、昔は年末に800個くらい作って2年参りに行けないほどだったね。バナナボートは生菓子なのに、手軽だからいいんだよ。ポケットにも入るし、車の中でも食べられる。いつまでも生菓子の中の一品であってほしいね。
店は曾祖父の代からで、「千代の梅」をはじめずっと和菓子一筋で来ました。自分が東京の洋菓子店で働いていたので、飯山に戻って洋菓子も少しずつ始めたんです。最初バナナボートは出していなくて、始めたのは20年くらい前かな。オムレットは洋菓子の中でも伝統的なもので、東京で作っていたときと基本の作り方は同じ。生地は鉄板で一枚一枚焼いています。
伝統的なお菓子だから、紅茶じゃないかな…
シュークリームやロールケーキなど、その日によって作っています。買っていかれるのは、子ども連れの若いお母さんが多いですね。
普通は乗り物だよね。でも飯山では食べ物。こっちでも、バナナボートといえば「乗ったことある!」っていう人いますよ。 笑
そうです。寺宝展で作り始めたんだけど、すでに作られているお店も多いので、いろいろ試してアレンジしてみたんですよ。クリームも2種類使っていて、この組み合わせが一番いいんじゃないかな。うちは形もオムレット風にして、ケーキ屋のバナナボートを作ってみました。クリームたっぷりなので一番やわらかいかもしれないですね。
いくつ作るかは日によって違うんだけど、うちはケーキ屋だから一年中作りますよ。暖かくなった頃にうちをのぞいてみてください。バナナボートの旗が出てると売っています。
そうです。スポンジには、地元の菜の花みゆきたまごを使っているのでふわふわですよ。その上に、純生クリームをたっぷりと、バナナをまるごとのせて仕上げています。
バナナボートの販売を始めたのは、寺宝展からなんですけど、その前に保育園からお願いされて作ったのが一番最初です。お店には冬だけ並ぶ予定ですけどね。
そうですね、旗を見てバナナボートを作り始めたんだと声を掛けてくれる常連のお客さんもいます。今までどこにでもあるお菓子だと思っていたので、今回お店で作ることになって飯山にしかないというのを知りました。
去年(2013年)の寺宝展のイベントで市内の菓子組合みんなでバナナボートカフェを開いたんだよ。それからだね。作るのは冬の間だけなんだけど、寺宝展は毎年10月の初めに開催されるから、うちのバナナボートも10月から販売するよ。
そうだよ、練乳クリームとカスタードクリームを入れているよ。でも甘さ控えめでくどくないのが食べやすいのかな。予約は受けていないんだけど、朝電話をもらえれば取り置きできますよ。
う~ん、いいやまのおやつかな。ケーキというとおしゃれな感じがするけど、バナナボートは気軽に食べられるからね。小学校に行ってみんなで一緒に作ったこともあるよ。
昔、縁があって、長野市の職人さんに飯山に来て作り方を教えてもらったんだよ。今回また作り始めたけど、昔と同じ作り方にして、昔と同じ味を大切にしているんだ。そうだね、バナナボートは思い出の味かな。
菓子組合で作った旗なんだけど、旗を見て買いに来る人もいるかな。黄色いから目立っていいよね。
う~ん、3月までは作ると思うけど、やっぱり和菓子屋だし冬の間だけだね。寒い時期のものだからいつまで出すかは天気しだいかな。
うちは餅菓子屋だから、もともとケーキとか洋菓子はあんまり作ってなかったんだ。でも、せっかく作るなら少し変わっていたほうがいいんじゃないかと思って、米粉を少しだけ入れているんだよ。米粉を入れるとスポンジがしっとりするんだ。餅屋ならではの食感だよ。
丸いお皿の上に紙を置いてスポンジを焼いているんだ。この半円の形をみんなはバナナボートって言うんじゃないの(笑)
洋菓子だから普通はコーヒーだと思うけど、餅屋のバナナボートだからお茶でどうかな。
大黒屋製菓舗
住所:飯山市大字飯山1149 電話:0269-62-2402 時間:7:00~18:00 定休日:毎週火曜日 年末年始(1/1・2) |
四角い大判の型で焼いたスポンジをカット・スライスし、バナナを巻いた独自の形状。飯山バナナボートの元祖といわれる。 | ふんわり軽やかなスポンジと生クリームで食べやすい。クリームにはほんのり洋酒が効いて洗練された味。 | 店内の油絵もご主人の作品。ご主人こだわりの「福もなか」も人気。 | |
京香屋
住所:飯山市大字飯山3074 電話:0269-62-2350 営業時間:8:00~18:30 (12月~3月~18:00) 定休日:なし、年末年始(1/1・2) |
丸いスポンジの外側に薄いクレープを重ねている。クレープの黄色が見た目にも映えて「バナナボート」の名にふさわしい一品。 | クレープ、スポンジ、生クリームの3層でバナナを包むので重量感があるが、クレープの食感がよく食べ飽きない。 | 高橋まゆみ人形館前にある創業300年以上の老舗和菓子店。 | |
美芳屋製菓
住所:飯山市大字飯山3295-3 電話:0269-62-2352 営業時間:8:00~19:30 定休日:毎週火曜日(祝日は営業)、1/1 |
やわらかいスポンジをスライスした生地に、生クリームをたっぷりのせ、縦にカットしたバナナを使用している。 | 若いご主人の感性が生きた逸品。きめ細やかなスポンジに上品な生クリーム、素朴なバナナが味わい深い。 | 和・洋菓子ともに充実の品揃え。武将・鬼小島弥太郎にあやかった銘菓が有名。 | |
福田屋製菓舗
住所:飯山市大字飯山市ノ口3387 電話:0269-62-2344 営業時間:7:30~19:30 定休日:第2・4火曜日 |
円形のアルミフォイル型で一つひとつ焼いたスポンジを使用。バナナを一本、脂肪分の少ない生クリームをたっぷり。 | スポンジのしっとり感が抜群。たっぷりのクリームもしつこくなく、ぺろりと1本食べられるやさしい味。 | 創業100年の老舗菓子舗。飯山にちなんだ新製品づくりにも積極的。 | |
ハニーコウム
住所:飯山市大字飯山1167 電話:0269-62-4688 営業時間:8:00~18:30 定休日:毎週日曜日、年末年始(1/1~3) |
丸型で焼いたスポンジをスライスして使用。甘過ぎないバナナとバナナの味を引き立てる生クリームを選んでいる。 | 安心安全な素材にこだわったパン屋さんがつくる、やさしい味わいのスイーツ。子どものおやつにもぴったり。 | 焼きたてパンのこうばしい香りが漂う、地元民に愛される小さなパン屋さん。 | |
喜楽堂
住所:飯山市大字本町1201-2 電話:0269-62-3061 営業時間:8:00~18:30 定休日:なし、1/1 |
生地は鉄板に丸くのばして焼く、正統なオムレットの作り方。一枚一枚焼くのでしっかりした食感や焼き色が特徴的。 | 生地はふわふわしているのに食べごたえがある。新鮮な生クリームに、バナナもほどよい甘さで食べやすい。 | 飯山銘菓「千代の梅」の名店。店内には奥さんが集めた植物がいっぱい。 | |
ジャンクーゴ若木屋
住所:飯山市飯山3152-1 電話:0269-62-3680 営業時間:9:00~19:00 定休日:毎週月曜日、元旦 |
丸型のスポンジにカスタードクリームとバナナ、さらに生クリームをたっぷり。オムレット風に仕上げている。 | カスタードクリームと生クリームの2種類のクリームでボリューム満点。レーズン入りで最後まで飽きない。 | ショーケースには洋菓子と和菓子が並ぶ。季節ごとの味を楽しめる。 | |
サン・ローラン
住所:飯山市大字飯山146 電話:0269-62-3064 営業時間:8:00~19:00 定休日:不定休 |
スポンジには地元の菜の花みゆきたまごを使っていてふわふわ。純生クリームをたっぷり使用して仕上げている。 | カステラ生地に甘さ控えめの生クリームなのであっさりしていて食べやすい。バナナはうれしいまるごと1本入り。 | パンもある老舗のお菓子屋さん。「奥信濃銘菓おへりょパイ」は季節限定味も出る。 | |
パティスリーヒラノ
住所:飯山市中央橋通り2228 電話:0269-62-2316 営業時間:9:30~18:30 定休日:毎週水曜日、年末年始(1/1) |
メープル風味の生地をシートの上で焼き、練乳クリームとカスタードクリームの2種類のクリームたっぷり。 | スポンジはメイプルが入ってしっとりとした食感。2種類のクリームも甘さ控えめでスポンジとよく合っている。 | カフェ併設のケーキ屋さん。入口に並ぶ焼き菓子の種類も豊富。 | |
上松製菓
住所:飯山市大字南町9-5 電話:0269-62-2472 営業時間:7:00~18:30 (12月~3月~18:00) 定休日:なし、年末年始(1/1) |
カステラのたねをスポンジに使い、一枚ずつ型に入れて焼いている。中のバナナはまるごと使用。 | ほどよいやわらかさのバナナと濃厚な生クリームを使っている。和菓子屋さんの特製バナナボート。 | 店内には植物がいっぱい。和菓子のおすすめは、「栗中華饅頭」。 | |
梅月菓子店
住所:飯山市南町21-13 電話:0269-62-2590 営業時間:8:00~18:00 定休日:毎週月曜日 |
皿の上に紙を載せて焼いたスポンジに、生クリーム、半分にカットしたバナナを使用。スポンジは米粉入り。 | バナナと生クリームの量がほどよく、スポンジに入っている米粉のしっとり、もちもち感を十分楽しめる。 | 飯山市に2箇所店舗がある餅菓子屋。人気の「豆大福」は午前中にどうぞ。 | |
キムラヤベーカリー
住所:飯山市田町2337 電話:0269-62-2469 営業時間:8:30~18:00 定休日:毎週日曜日 |
耐熱フィルムに1枚ずつ生地を入れて焼いている。スポンジについている焼き色が丁寧に焼かれたしるし。 | スポンジがしっとりしていて口当たりがよい。ほどよいやわらかさのバナナを生クリームが包む。 | 卸中心のパン屋さん。店舗だけでなく、市内各所で販売されている。 |
※この情報は2015年11月現在のものです。
いろんなお店のバナナボートを食べたけれど、どれもクリームもたっぷりで、スポンジもフワッフワで甘さもグー!お店によって大きさはまちまちだけど、ボリューム感はどこのものも満点だね!
「バナナボート」ファンは、ぜひ一度食べ比べてみて!きっとやみつきになること間違いなし!
長野県知事登録旅行業 第2-492号 (社)全国旅行業協会正会員
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